手術の際はしっかりと部分麻酔を効かせて痛みのない状態で進めていきますので、術中に痛みを感じることはほとんどありません。手術が終わった後、麻酔の効果が切れてから痛みが出てくる場合がありますが、基本的には麻酔が切れる前の段階で痛み止めのお薬を飲んでいただき、3~4日は服用を続けて痛みを抑えていますので、痛みに苦手意識をお持ちの方もご安心ください。
湯船に入って温まると血行が促進されて出血の原因となることが考えられるため、手術後数日は軽いシャワー程度で済ませることをお願いしています。
インプラント手術を行い、しっかりと固定されるまでに最短で1か月程度がかかります。その方の骨の状態にも左右され、長い方では骨とインプラントが結合するまでに3~4か月ほどを要する場合もあります。その後上部構造を入れる処置を行って、治療完了となります。
歯周病をお持ちの方については、まず最初に歯周病の治療を徹底的に行い、歯ぐきの状態が落ち着いていることを確認できた後にインプラントの治療を開始させていただいています。
その方によって歯や顎の骨の状態が異なり、治療にかかる費用も変わってくるため、一度ご相談ください。費用の目安として、料金表をご用意しております。
インプラント歯周炎を防止するためには歯磨きが非常に重要です。歯ブラシだけではなく歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助的な器具も使っていただくことで、歯磨きの効果をさらに高めることが可能になります。さらに、定期検診でご来院された際にしっかりと磨けているかどうか確認をして、その方に適したブラッシング方法を丁寧にご指導いたします。
インプラントは、歯が失われた際の治療として現在のような形で取り入れられるようになってからまだ40年程度しか経っておらず、今も進化・改良が進んでいる新しい分野の医療です。そのためインプラントの平均的な寿命という形で正確に計測できるほどの十分な年月がまだ経過していないのが実情です。例えば事故などで歯を失った20~30代の若い方に「今インプラントを入れたら一生使えますか?」と質問されたとしても「一生もちます」と簡単に断言できる歯科医師は現時点ではいないといってよいでしょう。インプラントは体にとって異物であり、しっかりとメンテナンスをしなければ何らかの問題が出てきて抜けてしまい、再度の手術が必要になる可能性がありますが、逆にメンテナンスさえ怠らなければ9割以上の方が10年以上問題なく使えているのも事実ですので、インプラントがどれだけ長持ちするかはその方の努力次第といえます。
全身疾患の問題を抱えている場合、極端な骨粗しょう症、極端に骨が不足している場合、歯周病の治療が未治療の場合はできない場合があります。
インプラント治療は保険は適用されず自由診療となります。
インプラント治療にかかった費用は、医療費控除の対象となります。 患者様の負担を軽減するために設けられた制度で、一年間に10万円以上支払った場合、所得税の一部が戻ってきます。 インプラント治療を行った場合は忘れずに確定申告時に申請してください。